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  川辺トポロス

ノノノート  
​
菜の花編

​ある朝ノノは近所の緑地を散歩していました。

いちめんにシロツメグサが緑の絨毯のように生えていて、誰かが忘れた水色のゴムボールがきらんと朝の光に照らされてひかっています。

小道の横には菜の花がちらほら咲いていて、ルンルンと首を宙に踊らせています。ノノは菜の花に挨拶をしました。花に挨拶だなんて、と思われる方もいるかもしれませんが、挨拶をした菜の花の背丈はちょうどノノと同じくらいで、菜の花のお辞儀に合わせてノノも横切りざまにお辞儀をしたのです。

少し先ではスーツ姿の女性が菜の花にぶつぶつと話かけています。近づいてみると、

「でもちょっとあなた大きくなりすぎね。花が咲く前につまないと、えぐみが出て美味しくないのよ。ごめんなさいね。あ、あなたなんてちょうどよさそうね。どう?うちに来る?挑戦してみますか?ね、じゃあちょっと失礼。えいっ」

女性は足元に咲いていた菜の花を一つ、真っ赤なネイルの指先でブチリっとむしりとってしまいました。

「あの、すみません。こんなに綺麗に咲いているのに、かわいそうじゃありませんか?まさか食べる気ですか?」

スーツ姿の女性は、ノノの方をなんともめんどくさそうに眺め、軽くため息をつき、ごそごそとショルダーバッグからマルボロを取り出し火をつけました。ふぅーっと春風に煙りをのせ、少し考えてからこう言いました。

「あらあなたはじゃあ、かぼちゃをお食べになりませんの?」

女性は、足元にもう一つ菜の花を見つけて今にも引き抜こうとしています。

「いや、かぼちゃは普通に食べますけども…それが…」

「かぼちゃをお食べになるのなら、あなたはわたしが菜の花を食してもいっさい文句は言えないはずです。かぼちゃだって同じようにかわいい黄色の花を咲かせることをあなたも知っていますでしょ。それなのにあなたは、かぼちゃがかわいそうだなんてこれっぽっちも思わないわけですよね?」

ノノはオロオロしてしまいました。女性は菜の花の頭を指で軽くぽん、ぽん、と撫でました。

「この子たちとわたしはお話しが出来るので
す。この子たちが何を望んでいるかわたしにはすっかりわかっています」

そう言うと女性はクルッとターンを決めてこう言いました。

「春の食卓はステージ。この子たちは食卓を飾るアイドルなのです。わたしはこの子たちと話しをして、やる気と才能のある子をスカウトするマネージャーです。わたしに引き抜かれた子はみんな生き生きと輝きます」

そういうと女性は、菜の花をもうひとつふたつブチリっとむしりとり、鼻歌を軽く歌いました。

その夜、敏腕マネージャーに引き抜かれた菜の花たちは、ふんわりとしたころも着て食卓をキラキラと輝かせました。

菜の花たちはみんな揃いも揃っててんぷらに変身し、うれしそうにポーズを決めたのです。