2017年11月10日
『目覚めさせる声』
朝、いつもの散歩に出て、教育の森公園横にあるもう一つの公園(窪町東公園)に僕のお気に入りのベンチがあるのだが、そこに座ろうとしたら、サラリーマンのおじさんがもうそこに座っていたので、すぐ横の隣のベンチに座ろうかな?と一瞬思った、が、僕も一人の時間を大切にするタイプだし、他人のせっかくの一人の時間を邪魔したくはないよな、などと思いつつ前を通り過ぎて、15メートルくらい先の坂を下った奥のベンチに座った。
その途端、通りすがりの女の子と目がパッと合った。5歳くらいだったと思う。ベンチに座ったことで彼女の目線と自分の目線が同じ位置にきた結果バッチリ視線が合った。
彼女は、僕の顔を見て、すぐさま、ごく当たり前な感じで、「おはぁよーございます。」と言った。
僕は、咄嗟に45度くらい頭をスッと前に下げ、「おはようございます!」と、随分シャッキリとした、まるで新入社員のような声で彼女に挨拶をした。
彼女はそのまま、ま、いっかな、という感じで、そこを通り過ぎていったが、散歩して、物思いに耽ったり、夢みたりすることのスペシャリストである僕からこのようにシャッキリとした声を引き出した彼女に、正直少し驚かされた。
声を出した後、あ、今の僕の声は、彼女から力を引き出されて出た声だ、っという感じがあった。すごく自然に自分の中から必要に応じて声が出た。そして、礼儀正しくお辞儀までしていた。
大人の人の声って、ピリっとしていて、喋っていて心を整えてくれる何かがあったりする。でも、子供の声って、時に生き方そのものを変えるような力がある気がする。
彼女が去った後、ベンチで、なんだかパッチリ目が覚めた感じに心の中がなり、僕は直ぐにベンチを立ち、家に向かって歩き始めた。坂道をのぼりつつ、ふと、これから先、ちょっとだけ生き方がかわるかもしれないな、と思った。
女の子に挨拶されただけで、まったくもって大袈裟なはなしだと僕も客観的には思うが、僕の心は、どうやらそうは思っていないらしい。
そのあたりが、とても不思議だ。
朝、いつもの散歩に出て、教育の森公園横にあるもう一つの公園(窪町東公園)に僕のお気に入りのベンチがあるのだが、そこに座ろうとしたら、サラリーマンのおじさんがもうそこに座っていたので、すぐ横の隣のベンチに座ろうかな?と一瞬思った、が、僕も一人の時間を大切にするタイプだし、他人のせっかくの一人の時間を邪魔したくはないよな、などと思いつつ前を通り過ぎて、15メートルくらい先の坂を下った奥のベンチに座った。
その途端、通りすがりの女の子と目がパッと合った。5歳くらいだったと思う。ベンチに座ったことで彼女の目線と自分の目線が同じ位置にきた結果バッチリ視線が合った。
彼女は、僕の顔を見て、すぐさま、ごく当たり前な感じで、「おはぁよーございます。」と言った。
僕は、咄嗟に45度くらい頭をスッと前に下げ、「おはようございます!」と、随分シャッキリとした、まるで新入社員のような声で彼女に挨拶をした。
彼女はそのまま、ま、いっかな、という感じで、そこを通り過ぎていったが、散歩して、物思いに耽ったり、夢みたりすることのスペシャリストである僕からこのようにシャッキリとした声を引き出した彼女に、正直少し驚かされた。
声を出した後、あ、今の僕の声は、彼女から力を引き出されて出た声だ、っという感じがあった。すごく自然に自分の中から必要に応じて声が出た。そして、礼儀正しくお辞儀までしていた。
大人の人の声って、ピリっとしていて、喋っていて心を整えてくれる何かがあったりする。でも、子供の声って、時に生き方そのものを変えるような力がある気がする。
彼女が去った後、ベンチで、なんだかパッチリ目が覚めた感じに心の中がなり、僕は直ぐにベンチを立ち、家に向かって歩き始めた。坂道をのぼりつつ、ふと、これから先、ちょっとだけ生き方がかわるかもしれないな、と思った。
女の子に挨拶されただけで、まったくもって大袈裟なはなしだと僕も客観的には思うが、僕の心は、どうやらそうは思っていないらしい。
そのあたりが、とても不思議だ。