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  川辺トポロス

2017年9月8日


『音楽の驚きをあらためて感じた夜に』



今夜、東京カテドラルでオルガンコンサートがあった。このコンサートは、オルガンメディテーションとも呼ばれていて、音楽に耳を傾けながら、日常を忘れ、それぞれが物思いに耽ったり祈ったりする時間を提供しているユニークなコンサートである。


そんなコンサートで、予期せぬ、とても音楽的な体験をすることになった。
​

プログラムは、バッハとジャン・ギユー(現代の作曲家)のミックスでとても洗練されていたし、立派なコンサートであったと思う。

​
クラシック音楽を聴くとき、自分は、音を聴きながら、こころに触れる何か、あるいは、耳を新しく開いてくれるような音との出会いを求めている。ぼーっと音楽に導かれて頭に登ってくるイメージや言葉を追いかけていたりすることもある。

​
音楽を聴く人それぞれが、音楽と繋がっていて、それぞれの中に音楽があるし、いろいろなこころの動きがそれぞれの中で起こっている。それは、もう間違いないことなのだが、
しかし、
最後の曲が演奏された時、ちょっと想像を越えるようなことが起こった。


オルガニストのトマス・ダールさんが、日本人なら誰もが耳に馴染み深いであろう童謡、「赤とんぼ」のメロディーを演奏し始めたのだ。

​
こういう場で、このタイミングで、この素朴なメロディーが、僕のこころの芯の部分を、どれだけ揺らすことが出来るのかを感じ、素直に驚いた。簡単に言えば、魂にグッと来たのだ。脳内の窓が一つ二つ開いたような感じになって、空間に向かって自分の意識も体もオンに切り替わったのがわかった。周りを見ると、そこに集っている何百の人たちも同じような、言葉にならぬ揺れを感じていたようで、人々の目は輝きを増し、姿勢がグッと変わって、今までそこになかった一体感が場に生まれていた。

​
自分なりにそれぞれの音楽を聴いていた時が、みんなで音楽を聴く時と場に変わった瞬間に立ち会えたことは、個人的に、ものすごく感動的なことだった。場が新しく生まれ直したような感じだったのだ。自分なりの解釈や感じ方ではなくて、カテドラルの空間にある音とその動きを皆が感じ、ほとんどはっきり見るように聴く体験は、スペシャルであったし、音を聴いていると何処か僕は謙虚な気持ちにさせられた。場の繋がりが強まると、音楽が大きくなり、自分がちっぽけに感じられるのだ。そのちっぽけな感じは、とても美しいちっぽけだった。


富士山に登って、朝焼けや夕焼けを黙って眺めている時のような。
最後の音の後ろ姿をみんなで見送った後、こころの奥がキュンとなって、少しさびしくて、うれしくて、温かかった。

​
音楽ってやっぱ、凄い。